一人じゃないよ
「あ、アイス買ってきたんだ。綺咲食べれる?」
「はい。ありがとうございます亜樹さん」
あたしの言葉になぜか亜樹さんはムッとした。
「恋人になったんだから、敬語とさん付けはだめ。次使ったらおしおきな」
いたずらっこのような顔をして、亜樹さ…亜樹は部屋を出て行った。
“恋人”って言ってくれた。
本当に両想いになれたんだ…。
まだ頭痛はするけど、それでも恋人になれたことが嬉しくて、痛さなんてあんまり感じなかった。