無口なDarling
「ごめんな?」
「嫉妬した」
こんな言葉が素直に出たら苦労しねぇのに。
「なんで謹慎なんて・・・」
「ちょっとお前、中入れ」
近所のババアが聞き耳立ててる。謹慎なんてばれたら、うちのババアがうるせぇし。
「澄子?」
なかなか家に入らない澄子。振り向くと、更に目に大粒の涙を抱えていた。
「何?別れ話なら聞かないからね!」
耳を両手でふさぎ、アーアーなんて言いはじめる。
「は?」
別れ話??誰が?俺が?
ちょっと待て。なんで話がそんな所までいってんだよ?
「聞けって」
両手を掴んで、耳元からはずす。
「やだやだ!!聞かないっ!!」
ドンっと俺の胸に抱きついてきた。
と思ったら、
「ごっごめんっ」っと勢いよく離れる。
あぁ・・・。俺が触るなって言ったからか??