無口なDarling
本当バカな女・・・
「澄子」
手招きをして手を開き抱きつかせる格好をすると、笑顔で俺の胸に飛び込んできた。
・・・俺の胸に頬を摺り寄せる澄子。
「猛ぅ・・・ごめんね??ごめんね??」
澄子の髪をなでてやると、また泣きはじめた。
「お前が謝ることじゃねぇよ」
俺が、勝手に嫉妬してお前に乱暴して・・・暴言まで吐いたんだ・・・
「あのね、お昼の事なんだけど・・・」
「もういーって。別にやましい事とか無いんだろ?」
こいつに限ってそんな事あるわけねーよな。
「違くて!猛誤解してるよ!」
「?」
「私が一緒にお昼食べてたのはね!?お願いしてたんだよ!」
「はぁ?」
________________
どうやら、澄子がアイツと昼飯を食べていたのは、追試をなくすようにお願いをするためだったらしい。
「将くんね!うちのママの料理に目がないの!!だから、それでつれば、追試なくなるかなって思って・・・」
・・・
「猛追試で、怒ってたじゃない??だから・・・」
こいつってどこまでバカなわけ??
こんなバカな理由で俺アイツ殴ろうとして謹慎??
「ハァー」
「ごっごめんね!?まさか殴るなんて・・・」
「何照れてんだよ?」
両手を顔に添えて、真っ赤な顔をしている。
「だってだって・・・私のために殴ったんでしょう??」