無口なDarling
放課後になると澄子ちゃんが俺らの教室に来て、「帰ろ~」と言いながらニコニコと猛を見つめる。
「ん」っと当たり前のように差し出す手に、笑顔で飛びつく澄子ちゃんは、はっきりいって可愛い。
そんな澄子ちゃんを大事そうに見つめる猛は中学の時より100倍も200倍も幸せそうだ。
今まで冷たかった目線も、今は優しい目に見える。
このままあの二人には幸せでいて欲しい。
澄子ちゃん、あんなヤツだけど・・・ずっと好きでいてやってな?
「賢ー?」
「帰ろっか?」
「フフ。また見てたの?あの二人のこと」
「なんか心配でさ。」
「賢らしいね。でも私の事も考えて・・・よね??」
「ん・・・」
【俺から見た二人】
END