無口なDarling
恋愛物・映画・・?
あ~ん?
夜景の見える観覧車・・・?
(泊まりはいいとして)
「・・・俺、こんなベタなの無理」
澄子の友達にもらったデートプラン(もうデートプランとか言ってる時点で嫌だ)が書いてある紙を賢に押し返す。
「猛ー。こん位普通だぞ?こん位してやんなきゃいつか飽きられぞ?」
・・・
「しかも誕生日くらいやってやれって」
「じゃあお前はやんのかよ?あ~んとか?お前やってんのか?気持ちわりぃ」
「あいにく俺の彼女はそんな事してくれないんです!俺に言わせれば羨ましいけどな!」
「・・・はぁ。」
別に澄子と出かけるのは嫌じゃない。むしろ楽しい。
でも恋愛映画に観覧車・・・
完全に俺、初体験なんだけど。
「ま!妄想族の澄子ちゃんなんだから仕方無いっしょ!」
と、いかにも他人事のように言い放ち、教室から出て行った。
・・・仕方ねぇか。普段あんまり外連れてってやんねぇしな。