無口なDarling
制服も脱がさないうちに、猛のベルトをはずす音が聞こえた。
「・・・たけ・・・待って!!」
その声も届かなくて、強引に私の両足を開く。
「やっ・・・お願っ」
唯一私の下の下着を脱がして、そのまま、まだ潤いの無い私の中へと入った。
「痛っ・・・」
「・・・っ」
痛くて、痛くて、ギュッと猛の肩を掴む。
それでも猛を拒否することなんか出来なくて。
猛の顔を見たら辛そうだったから。
そんな顔を見たら、抵抗なんか出来いよ。だって、猛が好きだから・・・
どんな猛だって受け入れたいから。
ただひたすら痛みに耐えた。
猛が動くたびに走る痛みに耐えた。
「・・・っ」
猛が果てるまで、シーツを握り締めていた。
この日、
私は初めて猛の腕の中でこの行為が早く終わって欲しいと思った。
辛くて、痛くて、悲しくて・・・
いつもは・・・
いつもなら、幸せで、満たされて・・・
いつまでも腕の中にいたいと思うのにね。