無口なDarling


制服も脱がさないうちに、猛のベルトをはずす音が聞こえた。



「・・・たけ・・・待って!!」



その声も届かなくて、強引に私の両足を開く。



「やっ・・・お願っ」



唯一私の下の下着を脱がして、そのまま、まだ潤いの無い私の中へと入った。


「痛っ・・・」


「・・・っ」


痛くて、痛くて、ギュッと猛の肩を掴む。



それでも猛を拒否することなんか出来なくて。




猛の顔を見たら辛そうだったから。




そんな顔を見たら、抵抗なんか出来いよ。だって、猛が好きだから・・・



どんな猛だって受け入れたいから。





ただひたすら痛みに耐えた。



猛が動くたびに走る痛みに耐えた。


「・・・っ」


猛が果てるまで、シーツを握り締めていた。




この日、




私は初めて猛の腕の中でこの行為が早く終わって欲しいと思った。


辛くて、痛くて、悲しくて・・・



いつもは・・・


いつもなら、幸せで、満たされて・・・



いつまでも腕の中にいたいと思うのにね。




< 178 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop