無口なDarling
ガンッッ!!
バイクのメットを部屋の隅に投げつけ、ベッドに横になる。
「・・・ハァ」
“痛いっ”
目をつぶると、澄子の泣き顔が鮮明に浮かんでくる。
ギュッと目をつぶり、シーツを握り締めて涙を流していた。
「っにやってんだよ・・・」
抱き終わった後、俺は逃げるように澄子の家を出て来た。
「ハァ・・・」
ベッドで無理矢理目をつぶる。
ブブブフ・・・
ケツにしまった携帯が震え、メールか着信を知らせた。
受信メール 一件
「誰だよ、こんな時に・・・」
めんどくさいが、受信BOXを確認すると・・・
【澄子】
「・・・は?」
ドクン・・・ドクン・・・
心臓がうるさい。
見たくない。
怖い・・・
【別れて】
そう言われても仕方の無いことをしたから。