無口なDarling
ここまでして最後までしないなんて・・・
「あ・・・ん」
「痣が治るまでは俺も我慢する」
二人が溶けちゃうくらい甘い時間。
繋がっては無いものの、猛の体温が直に伝わる。
そんな心地のよい環境で、私は再び眠りに付いてしまった。
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「・・・!」
私屋上でも寝てたのに・・・また寝ちゃった・・・
「猛っ」
さっき目が覚めた時に猛がいなかった事を思い出し、咄嗟に叫んだ。
「あんだよ?」
その声を聞いて安心し、隣を見ると呆れた表情の猛がいた。
「よく寝る女・・・」
ファ・・・っと大きなあくびをする猛。
「猛も寝ればよか・・・」
そう言おうとした瞬間、猛の体から匂ったのは・・・
あの、
嫌なにおいの・・・
先輩達の香水の香り。
「・・・猛・・・?」