無口なDarling
「私が寝てる間・・・ずっとここにいた?」
私がそう聞くと、少し目を泳がせたけど冷静に
「ああ。当たり前だろ?」と言う。
「嘘!あの先輩達の所行ったでしょ?」
「・・・行ってねぇよ」
どうして嘘つくの?
やましいことでもあるの?
「じゃあ・・・どうして」
香水の匂いがするのよ?
ダメだ・・・また蹴られたお腹が痛んできた。
「・・・っ、」
「澄子?痛むのか?」
私のお腹を擦るように手を伸ばしてきた。
「嫌っ!触らないでっ」
あんな先輩達と会って来た人なんかに触られたくないっ・・・
なんで?
なん私に黙って会うの?
私よりも先輩達の方がいいの?
「・・・ハァー」
泣き出した私の頭上では大きなため息。
「・・・なによ?」
キッっと猛を睨みつける。
「何でため息なんかつくのよぉ!」
バフっと枕を投げつける。