無口なDarling
次の日
「なぁ?もう治った?」
そう言って、制服のYシャツのボタンを開けようとする猛。
「キャ!まだだよっ昨日の今日で痣が治るわけないじゃん!」
「・・・っチ」
“エッチは治ったら”
猛がそう言ってくれた。
「早く治れよ」
「そっそんな事言われても・・・」
「毎日俺が治ったか見てやる」
そう言って再びボタンに手をかける猛。
「ちょ!バカ!いいってばー!!」
嫌がらせもなくなって、温和な日々。
どんな困難も二人で乗り越えていけるんだね。
その分だけ、
もっと猛に近づけた気がするんだ。
「ね、また雨降らないかな?」
「だから。雨宿りじゃなくても普通に来ればいいだろっつーの」
「ううん。相合傘が、したいんだもん!」
【rainy days】
END