無口なDarling
「なんだろうー?」
私のローファーの上に、小さな紙が置いてあった。
何かと思い手に取ると、そこには携帯の電話番号とメールアドレスが書いてあった。
「!」
こっこれは・・・連絡下さいって言うラブレター!?
初めての経験にフルフルと手が震える。
「たけっ・・・」
初めてもらうラブレターに感動し、猛に報告しようと思ったところで思いとどまる。
・・・だめだっ!猛に心配かけちゃうし、きっと置いてくれた人だって言われたくないよね?
悪いんだけど、猛以外には興味ないし・・・
「直接告白された訳じゃないもん。連絡しなくていいよね」
ボソっと呟いたところで猛がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。
「さっき呼んだか?」
「ううん!なんでもないっ帰ろ?」
私は何事も無いように猛の腕に絡まった。