無口なDarling
そんなこと!?一大事だよ!?
「澄子は可愛いんだから!大丈夫よ」
にこっと笑ってくれるお姉ちゃんは天使みたいに優しい。
可愛くないよ!しかも素ッピンと化粧後の顔のギャップが!!
「好きな子なんだから。逆に、見せないと猛君機嫌悪くしちゃうぞ?」
おでこをつん!とされて、ね?と言われた。
「・・・でも・・・嫌われちゃう・・・」
「ばかね~。そんなことで嫌いになっちゃうような子なの?猛君って。そんな子なら、お姉ちゃんは反対だよ?」
「違うもん!!猛は人を見かけで判断したりしないもん!!」
ムキになってそう言って、自分ではっとした。
「なら悩むこと無いじゃない。ね?自信持って?」
そう言って手を握ってくれた。
「そっか・・・じゃあもう寝るね」
「ん。おやすみ」
パタンっと自室に帰って来て、そのままベッドへ沈んだ。
優しい優しいお姉ちゃんのおかげで少し心が軽くなった気がする。やっぱりお姉ちゃんに相談して良かった。
そうだよね。猛は素ッピン見ただけで嫌いになるような人じゃないもんね。
心にそう言い聞かせて、眠りについた。