無口なDarling
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次の日の昼休み、いつものようにして澄子を待っていると
「猛ー!」
「あ?」
「今日一緒に食べれないー!ごめんね?」
そう言って、両手を合わせて謝ってきた。
まぁたまには女同士で食べたいだろ。
「別にいいけど。」
「ごめんね!これお弁当ー!たべてね!」
そう言って、俺に弁当を押し付けて廊下を一目散に駆け出した。
・・・ピンクのチャックガラのナフキンに包まれた弁当箱。いつもは澄子が持っているから違和感ねーけど・・・絶対自分とはミスマッチな柄だ。・・・早いところ教室はいろ。
「猛今日は澄子ちゃんと食わねーのか?」
自分の席に着いた俺にワラワラと3.4人のダチが近寄って来る。
「プっ!お前その弁当包み、超似合ってねーよ!?」
ピンクのチェックの弁当箱を見て笑うダチ。
「似合ってたまるかよ」
その後もあの弁当箱のせいで散々ダチにからかわれ、散々な目にあった。
賢のヤツも肩を揺らして笑ってやがった。・・・うぜー。
とりあえず弁当箱を返そうと、澄子の教室へ足を運ぶと、教室には澄子の姿はなかった。
「おい。」
澄子の一番仲のいい女に話しかける。
「あれ~?柚木クン?」
ボケボケとゆっくり話す澄子のダチ。・・・イラ。
「澄子どこ?」
「え?千代とは食べてないよ??」
は?じゃあアイツ誰と食ってんだ?