無口なDarling
「澄子は将センセーと食べるって言ってたよ?なんかね・・・あ!柚木クン!?」
なんか澄子のダチが言いかけたけど、聞いてる暇なんてない。
ハ?アイツと飯?なんでだよ。
イライラが絶頂に達して、歩き回ると社会準備室から声が聞こえた。
「・・・」
澄子の聞きなれた声。
ここか?
ガラっとドアを開けると、澄子はびっくりした顔でこっちを振り向いた。
「猛!?」
何やってんだ?
なんでわざわざこんな所で二人で飯なんか食ってんだよ。
ダメだ。イライラする。
澄子に近づいて腕を掴む。
「痛っ猛??」
「来い」
空き教室に連れて行き、壁に押し付ける。・・・前もこんな事あった気がする。
あの時は賢としゃべっているだけだったけど、今回は状況が違う。
「猛?どうしたの?痛い・・・」
壁に押しやった澄子の手は、俺の強い力で真っ赤になっていた。
「んんっ!?」
無理矢理唇を押し付けると澄子からは苦しそうな声が漏れる。
どうせ俺は嫉妬心が強ぇーよ。そんなの澄子が一番分かってるだろ?なのになんであんな所で二人きりになってんだよ。
あーーーーむかつく。
息をさせる暇も与えずに、唇を押し付ける。
ガラ!!
勢いよく教室のドアが開く。
澄子から唇を離し、ドアの方を見ると息切れをした実習生が立っている。
「ハァ、ハァ、何やってんだ!」
は?それ。俺の台詞じゃね?人の女と密室で何やってたんだよ。
「澄ちゃん泣いてるだろ!?」