【短】好きなのに…




ずっと好きだった幼なじみの由季にやっと思いを伝えられたのは高2の夏。

それから順調よく付き合ってて周りからも公認のカップルでもちろん両家両親も公認だった。



別れを告げられた日もいつも通りに待ち合わせをしていつも通りにデートをしていた。

そして別れの際に急に……



『…蒼空…っ


…あたし達別れよっか…』


『…いっ…いや…』


俺はそう言ったけど由季は振り向きもせず歩きだした。


由季を止めなければいけないとわかっているのに体は鉛のように動かなかった。


俺はどうやって家に帰ったか覚えていない。気がついたら自分の部屋にいた。


我にかえって要約、由季に電話をしようとした。だけど繋がらなかった。



なんでこんな事になったんだ??


俺、なんかした??



いや、由季は嫌なことがあったら嫌と言うからそれはないだろう。


だったらなんで??





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