Strawberry & Eternalcherry
No.5 未来
次の日。
変わらず風が吹き桜舞う――。
学校を終え、俺は真っ直ぐある場所へと急いだ。
君に逢うため。
君に伝えるために…―。
公園のはずれ、時計の前に彼女はいた。
「―――イブ」
「…来ると思ってた」
その微笑みは変わらずきれいだけど…瞳の奥にはやっぱり寂しさが滲んでいた。
「だから待ってたのか?」
「そう…ね」
「なぁ。俺も一つ言っていいか?」
「何?」
「イブは……。未来がわかるんだろ?」