【中編】ひとつの愛



こんな事をしてくれるのは碧君の優しさ。


だけど、さっきみたいに少しでも触れるとあんな風にされるようになってしまった。


多分、あの告白の次の日からだった気がする。

あれ以来、あたしに触れようとしなくなっちゃったんだ。



……ちょっと待って。



あたし、今残念がったよね?

どうして。

これじゃあ、あたしが碧君に触れて欲しいみたいじゃない!

ないない、そんな事、絶対なーい!



べ、別に触れて欲しいなんて思ってないもん……。



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