【中編】ひとつの愛



「愛姫? 何突っ立ってんの? 早く本しまえ」



キー!

年下のくせに、こんな偉そうに言わなくてもいいじゃない!



やっぱり、触れて欲しいなんて、ぜーったいないんだからっ!



碧君の背中に向かってイーッとすると、言われた通りに本を片付け始めた。



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