【中編】ひとつの愛
「それで?」
「えっ?」
「告白されて、どうしたの?」
「どうって……」
「OKしたの?」
優しく笑って首を傾げた流湖ちゃんを少し見上げて、小さく首を横に振った。
「そう。……碧の事嫌い?」
今度は大きく首を振る。
「なら…」
「わからない、って答えちゃったんだ」
キョトンとした顔を見せた流湖ちゃんは、フワッと笑ってあたしの頭を撫でてくれた。
「ゆっくりでいいと思うよ。碧なら待っててくれるでしょ♪」
そう自信たっぷりに微笑むのを見て、どうして? そう聞こうとした時だった。