【中編】ひとつの愛
橘先生とは、高1の頃付き合っていた。
付き合っていた。
と思ってるのは私だけで、先生は遊びだったんだと思うけど。
初めも私からで、終わりも私からだった。
生徒会の顧問をしていた先生とは、接点も多く2人きりになるチャンスもあり過ぎて。
恋をした私の気持ちを走らせるのは、簡単だった。
先生とキスしたのは、1度きり。
私達の関係を終わらせた日だった。
先生と隠れて付き合ってる事に不満が積もり始めた
3ヶ月目。
デートだってした事ないし。
いつも会うのは学校。
誰かが来たら……
そんな不安ばっかり。