キミのウサギの内緒は秘密
一概におめでとうとは言えないこの状況を少なからず私は喜んでたし、由優はどうだか判らないけどいい感じに収まった訳でした。
「まぁ大学は置いてくけど」
「!え!?何故!?やだよそんなの!だって私のやる気が出ないから!」
「三崎は三崎でやりたいこと見つけないとさ…ほら、将来の夢、とか」
(それは確かにそうだけど)
でも今日は入学式じゃないですか椎名サン。そんなこと言わなくても今日くらい幸せに行きたかった、私は。
「…ほんっと空気読めないよね椎名さーん」
日常茶飯事だけど彼は 振り向かない。残念。