宝石よりも
でも、その笑顔に軽い違和感。
なんだか落ち込んでるような、寂し気なような。
「何かあったの?」
美夜はぴくりとして顔を上げたが、静かに首を振った。
「何にもないよ?」
絶対、何かあるんだろう。
隠してるのはバレバレなんだけどなぁ。
美夜がすぐに別の話を持ってきて、聞くに聞けなくなってしまった。
そして今夜も12時を迎え、眠そうに目をこする美夜。
眠いのなら、俺なんか呼ばずに寝ていればいいのに。