宝石よりも
「ねぇ、何してんの?お兄さん」
ナイフをキラリと煌めかせて、男の首に押し当てていたカイ。
この時感じたものは、
絶望でも、恐怖でも、驚きでもなく。
ただ、カイに魅せられていた。
何故だかわからないけれど。
引き止めたくてどうしようもなくて、無理なお願いってわかってたけど
また来てくれるかと聞いた私に、カイは微笑んだ。
あなたが来てくれるなら
もう夜も怖くはない
って、思ったの
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