宝石よりも
交錯
カイに連れられて初めて行った海。
海は綺麗だった。
でも、私の心に残ったものはずしりと重い罪悪感。
ナオという人の必死にカイを説得する姿、そして私を咎める声。
そればかりが私の頭の中に浮かび上がってくる。
そしてナオとカイの間にでてきた、七海という人の存在。
一体、カイとどういう関係なの……?
うとうととしながら、ベッドの上でカイを待つ。
昨日は家に戻るまでの間ずっと無言だったし、カイはすぐに帰ってしまったので話す機会がなかった。
今日は、ちゃんと話を聞かなくちゃ……