あたしの王子様
  【羽亜サイド】
明日の準備に備えて、家に帰宅中。

自分の部屋に帰り、荷物をつめているとお父様に呼ばれた。
「羽亜、修学旅行はどこに行くのか?」
「稲ヶ崎さんと二人でスイス→イタリア→フランスに行きます。」

「稲ヶ崎?あの家には長男しかいないぞ?」

「稲ヶ崎さんとお付き合いしています。」

「そうかそうか。稲ヶ崎の息子もよくやるな…羽亜、お前は稲ヶ崎の息子と留学をしなさい。」

「な、何をおっしゃってますの?」

「フランスに行くなら、楽じゃないか!先程の会議で稲ヶ崎と留学の話をしてたんだ。」

「そうでしたの。」

「稲ヶ崎の息子とイギリスに渡り留学をするのだ。」
「わかりましたわ。ではいつから?」

「修学旅行に行った日からだ。フランスのあと、そのままイギリスに渡りなさい。あとは、各自で決めなさい。」

「わかりました。では、決まりましたら連絡しますわ。」

「住むところが決まったらでいい。家具とか必要なものはフランスで買いなさい。」

「わかりました。」

「留学期間は三年間。」

「わかりましたわ。」

「学園には私がいいにいく。」
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