あたしの王子様
【羽亜サイド】
たった今スイスに到着。
海に行きたかったな。
でも、イタリアで行くからいいや!
「ホテルまで」
車に乗り運転手に指示をだす水葉。
多分自家用なんだろう。
『かしこまりました。』
──ガチャ
『到着致しました。』
「ありがと」
私はお礼を言って車から降りた。
『ようこそ!稲ヶ崎様。本日ご利用くださりありがとうございます。』
「いえ。」
『そちらの方は…お付き添いですか?』
──っむ。私はお付きじゃないのに…
「いえ。こちらの方は水無月財閥の御令嬢ですよ。仮にも友人と言ってくださればよろしかったんですが…彼女は俺の婚約者兼恋人ですよ。」
『そ、そうでございましたか。大変失礼致しました。水無月様。』
「い、いえ。よろしいですわ。」
『お詫び申します。』
「じゃ、俺たち部屋に行くから。」
『かしこまりました。』
──なんとか誤解が解けたかな?
「なんで反発しなかったの?」
「え!?」
「お付きって言われて嫌だったんじゃないの?財閥の娘がお付きなんかに間違えられて…」
「反発したかったよ。でも、あそこで騒いじゃうと…」
たった今スイスに到着。
海に行きたかったな。
でも、イタリアで行くからいいや!
「ホテルまで」
車に乗り運転手に指示をだす水葉。
多分自家用なんだろう。
『かしこまりました。』
──ガチャ
『到着致しました。』
「ありがと」
私はお礼を言って車から降りた。
『ようこそ!稲ヶ崎様。本日ご利用くださりありがとうございます。』
「いえ。」
『そちらの方は…お付き添いですか?』
──っむ。私はお付きじゃないのに…
「いえ。こちらの方は水無月財閥の御令嬢ですよ。仮にも友人と言ってくださればよろしかったんですが…彼女は俺の婚約者兼恋人ですよ。」
『そ、そうでございましたか。大変失礼致しました。水無月様。』
「い、いえ。よろしいですわ。」
『お詫び申します。』
「じゃ、俺たち部屋に行くから。」
『かしこまりました。』
──なんとか誤解が解けたかな?
「なんで反発しなかったの?」
「え!?」
「お付きって言われて嫌だったんじゃないの?財閥の娘がお付きなんかに間違えられて…」
「反発したかったよ。でも、あそこで騒いじゃうと…」