あたしの王子様

   【羽亜サイド】

『うみだぁ〜』

─私一人で騒ぐ

『そんなに来たかったの?』

─うん。でも恥ずかしいから…

『い、や…全然!』

─嘘をついてしまう

『嘘つき〜』

『嘘じゃないもん!』

──私の嘘はすぐに見破られて

『よし。海に入ろう!行くぞ!』

『あ…うんって、ちょっとまって〜』

──私たちは海に入った

『浮き輪って羽亜らしいな』

『そお?』

──私は浮き輪をつけてプカプカと浮いている。
それを押しているのは水葉

『羽亜!早くイタリアでて次行きたくない?』

『ぇえ〜早いーよ』

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