あたしの王子様
「ああ。少し胸の辺りが痛むんだ。」
「た、大変ですわ!今すぐ甲斐を呼びますわ。」

っチクっチクン

「お願いだから、甲斐の名前を呼ばないで。余計、痛くなる。」
「え?」

「なんか、羽亜があいつの名前を呼ぶと胸の辺りがざわざわして、痛むんだ。」
「あの…それ、病ではありませんよ!」
「そうなのか?じゃ、なんだこのきもちは?」
「こ、いじゃないですか?」
「恋?恋ってこの?それとも、この鯉?」

「こいといったらこの恋ですよ。」

「じゃ、俺は羽亜に恋してるのか?」

「た、多分そう、だと…」
「そっか、俺はお前が好きなんだな。」

「そ、そんなはっきりと言わなくてもっ」

「羽亜。俺はお前が好きだ。」
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