闇の花~2人の殺し屋~
話された過去
――ラックside――
「ふぅ~、これで終わりだな」
俺達の目の前には今殺った男性が倒れている。
今日もいつも通りにヒースと任務を遂行した。
「なぁ、ヒース。左手、大丈夫か?」
俺はヒースの左手を見た。
「えぇ」
ヒースは左手首を押える。
任務中に俺が少しミスをして、そのカバーをしたヒースがターゲットを足止めするときに手首を痛めてしまった。
「ほんと悪かった!」
パンッと手を合わせた。
「…問題ない。でも最近、少し気が抜けているんじゃない」
うっ・・・
ヒースの言葉が胸に刺さった。
情けねーな…
「帰るわよ」
“ガサッ”