闇の花~2人の殺し屋~
「あっ…。山岸」



私は後ろに振り返った。



「ん?なんだ?」



「…“足りないもの”見つかるといいわね」


そうして私は店を出た。





「なんなんだよ。変な奴」



山岸はそう言って飲みだした。
















私は予感していたんだ。



これで…もう会えないということを…

















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―――――――――



私は店を出てすぐに海の側にある廃倉庫に向かった。



夕方に鎖紺に指定された場所。





「--時間ぴったしやな、ヒース」



倉庫の中に入ると鎖紺はすでにいた。




「鎖紺もね」



鎖紺は決して時間に遅れたのを見たことない。





「俺は約束は守る男や」

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