闇の花~2人の殺し屋~
かっかっかっと鎖紺は笑った。





「こんなところに呼び出してまで何?」



「あぁ……。ヒース、最後の誘いや。俺達の組織に来うへんか?」



「断る、といえば…?」


私がそう言うと鎖紺は冷たく笑った。





「前にも言うたやろ。『無理やりにでも入れたる』って。

今日、それを実行するだけや」


鎖紺はパチンッと、指を鳴らした。



すると周りから男達がわらわらと出てきて私を囲んだ。


前に学校にきた奴らとは格が違う。



手にはナイフや鈍器を持っている。





「物騒ね…」


私は冷たく言い放った。





「ヒース。賢いお前ならこうなる予想が出来たはずや。

ラックはおらへんのか?」

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