闇の花~2人の殺し屋~
見てみると…そこには熟睡して眠っているラックがいた。



顔や手には手当てされた跡がある。



でも今の姿はラックではなく私服を来た山岸の格好だった。



「さっきまでずっと起きてたんだけどな。目覚めるまではお前の側にいるって聞かなかったんだよ。
で、俺が朝飯買いに行ってたんだけど…寝ちまったな」



冷さんは苦笑した。



そんなにずっと…?


どうして…



「…月乃が手術中、聖はずっと手術室の前から動かなかった。ずーっと心配そうな顔してたぞ」



冷さんは山岸に毛布をかけた。


山岸はそうとう疲れていたみたいで全然起きない。



まぁ、あれだけ殺りあえば…ね。



「怪我は…大丈夫だったの?」


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