闇の花~2人の殺し屋~
だから月乃が目覚めたときは凄く嬉しかった。
そんな重症をおったのに月乃は目覚めたその日に退院して次の日には普通に学校に来た。
タフっつーか若いっていうか…ともかくそれには驚いた。
もっとゆっくりすればいいのにさ。
…まぁ、いい。
この平和な光景が…ずっと続けばそれで。
“キーンコーンカーンコーン”
そんなことを考えながら授業をしていたら終礼が鳴った。
いけねっι
俺は慌ててチョークを置いた。
「今日の授業はこれで終わりだ。宿題のプリントは…夜藍!
後で数学教室に持ってくるように」
そう言って俺は月乃の教室を出た。