闇の花~2人の殺し屋~
「どうって、足達は生徒だ」
俺は平然とキッパリ言いきった。
「先生から見て私は対象外ですか?」
静かに、でも確実に足達は近づいてきた。
「私!先生のことが!」
足達は俺の後ろにきて手をのぼしてきたとき…
“キーンコーンカーンコーン”
タイミングよく授業開始のチャイムが鳴った。
足達はびっくりしたのかそのままの姿で固まっている。
「…授業始まったぞ。早く行け」
俺はそう言いはなって部屋から出た。
悪いが慰める気はまったくない。
足達の気持ちはなんとなくわかっていたが…もしチャイムが鳴らなかったらどうなっていただろう…
「はぁ~…」
ほんとめんどくせーな。