闇の花~2人の殺し屋~
昼の姿
--ラックと組んでから数週間がたった。
私は相変わらず単独の任務をこなしている。
また変わらない日々。
変わったことといえば今日から新しい副担任が来るということ。
なんでも前のが病気で入院するらしい。
だからクラスでは朝から騒がしい。
まぁ私には関係ないけど…
“ガラガラッ”
「お前らー!席つけよ」
担任がやってきた。
くだらない…
私は窓の外を眺めていた。
「え~。みんなも知っていると思うが、新しい副担任の先生を紹介する。山岸先生」
そして副担任らしき人が教室に入ったと思ったら…
「「「キャーーー!!!!!」」」
女子が叫んだ。
うるさい…
思わず、眉間にシワがよる。
周りの女子はキャッキャ言いながら騒いでいる。
男子は、この状況につまらなそうに前をみている。
この反応は男なのかしら?
眠たいけど、あくびをするのを我慢して、ふと前を見た。
・・・・えっ・・・
滅多に何も思わない私が一瞬、固まった。
見間違いかと思ったけど違う。
そこには・・・・
目線の先には・・・
「えぇ~…、今日からこのクラスの副担任の山岸 聖先生だ」
あの夜、一緒に仕事をした“ラック”がいた。
格好はあの時と真逆のような格好だけど、まぎれもなく
“ラック”だった。
どうしてここに--?