闇の花~2人の殺し屋~
目の前にはラックの背中があってその向こうに劉涯の姿がある。



ラックの日本刀と劉涯の鈍器がギリギリと交わっている。




「貴様・・・・何者だ!?」


柄にもなく劉涯は叫ぶ。




劉涯は予想外だという顔をするが、これは私にとっても予想外すぎる出来事。



だって、山岸は光に戻って闇には一生戻ってこないはず。


でも目の前にいる山岸は闇の、ラックの格好をしている。






「そんなの・・・今、関係ねーだろっ!」



ラックは日本刀を振り、劉涯はサッと避ける。




「大丈夫か?!ヒース」



バッと私のほうへ振り向く。




でも今は、そんなこと考えてる暇はない。


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