闇の花~2人の殺し屋~
「ラック、邪魔」


私は伸ばしてきたラックの手を払いのけた。




私には必要ない。






「…これは知らなかったな~。ヒースに仲間がいたなんて」


劉涯が不敵にほほ笑む。






“仲間”



「・・・・劉涯。それは違う」




私はこいつを1度たりとも仲間と思ったことはない。



昔なら、しいて言うならば『闇を持つパートナー』




でも今は・・・・なんだろう?


共通点がなくなった今、私達の間には何もない。



なのにラックはここにいる。



どうして---?













「私達は“他人”よ」


わからなくなって私はそう言った。



ラックは私の後ろで黙っている。



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