闇の花~2人の殺し屋~


私は問題を解いて席に戻ろうとしたら、ちょうどチャイムが鳴った。






「よし、授業はここまで。今日提出の課題は…夜藍。準備室まで持ってこい」


そう言って山岸は教室を出た。




まただι


プリントや課題などの提出物も大抵、私が運ばされる。



出来れば関わりたくないのに…



かといって持っていかないと余計に面倒なことになる。




仕方なく課題を持って準備室に向かった。






「よっ!早かったな、月乃」



準備室のドアを開けると山岸はのんびりコーヒーを飲んでいた。





「そっちが持ってこいって言ったんでしょ。いい加減、私ばっかり指名しないでよ。山岸」



私は机の上に課題を置いた。





「だってさ―俺、月乃しか名前覚えてねぇんだもん」


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