私 の 愛 し い 人 [ﾎﾗｰ]

マックから出て家へと向かう。

―今日の晩ご飯何にしようかな？―
そんな事を考えながら家路に着いた。


―ｶﾞﾁｬ


『‥‥‥疲れたぁ』

家に入り荷物を自分の部屋に置きに行こうとするとキッチンから音がした。

『？！
‥っ誰？！』

『あ‥星愛ちゃん！
おかえり♪』

ひょこっとキッチンから出て来た雪梛さん。

『雪梛さん‥？
‥‥何してるんですか』

冷たく言い放つと雪梛は困った様に笑う。

『あ‥今ね、ご飯‥‥作ってるの！
星愛ちゃんゆっくりしてて♪』

―ゆっくりって言ったって‥
人の家に勝手に上がり込んで台所使うってさー‥
まじ常識考えろって―

心の中で悪態をつきながら無言で自室へと入る。