私 の 愛 し い 人 [ホラー]
『こら!雪梛!
服を着てから出なさい!』

バスタオルだけで出たからか、母が私に注意をする。

『はいはーい』

適当に返事をして部屋に入り、ドライヤーを掴む。
髪にドライヤーをあてていると携帯が鳴った。

『あ、琉輝星‥‥‥

もしもし?』

「もしもし、雪梛?
俺だけど」

『おれおれ詐欺ならご遠慮くださーい』

「了解でーす」

私がふざけて言うと琉輝星もふざけて電話を切ろうとした。

『うそうそ!
冗談だよ』

けらけら笑いながら引き止める。

「雪梛がそんなこと言うからだろ〜」

琉輝星も笑いながら私に言った。

『で‥どうしたの?』

「いや‥早く起きすぎちゃってさぁ
今から雪梛の家に行っていい?」

『え?
あ、いいよ。
車でしょ?
お父さん仕事だからガレージに止めていいよ。』

「ありがと!
じゃあ今から行くよ。」

『うん、じゃあね♪』
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