たとえばこんなスクールライフ
本当ならば、もっともっと色んな知識を吸収したい。

もっともっと色んな事を学びたい。

だけど。

「!」

その授業も一休み。

チャイムが鳴り、午前の授業は終わりです。

「よーリリム」

背の高い獣人の男の子が、私の席に歩み寄ってきました。

白い毛皮に覆われた、虎の獣人。

純白のふかふかしたその体毛は美しく、とても荒々しい肉食獣の獣人とは思えません。

「昼休みだしメシ食いに行こうぜリリム。学食に案内してやるよ」

鋭い牙を覗かせて、彼はニカッと笑います。

その笑顔があまりに楽しそうで、牙も八重歯のようにどこか可愛らしく見えます。

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