たとえばこんなスクールライフ
余程私が嬉々として話していたのでしょう。

斑鳩君も白虎君も、いい笑顔で頷いてくれます。

「でもなリリム。学園でのお楽しみは、何も退屈な授業だけじゃないんだぜ?」

そう言ったのは白虎君。

大きなハンバーグを一口で頬張り、咀嚼しながら話します。

「むしろ学園生活のお楽しみは、放課後からが本番って奴かな」

「放課後?」

私は小首を傾げました。

授業が終わったらその日の学業は終了なのではないでしょうか?

「放課後になると、部活があるのさ」

斑鳩君が、天ぷらそばの丼をテーブルに置きながら話します。

「それぞれスポーツや武道、趣味にあったクラブに入部して、スキルを磨くのさ。俺が学園に来てるのは、むしろそっちが本命かな」

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