たとえばこんなスクールライフ
注文した料理や飲み物が届かないうちに、早くも皆はカラオケを始めます。

次々と最近流行っている曲を歌う皆。

なかなかどうして、カラオケで歌い慣れているのか、みんな歌が上手です。

たまには他人が歌うのを聴くのも楽しいものです。

そんな中…。

「誰だ、この『天空宮大漁節』って曲入れたの!」

「ああ、俺だ」

そう言ってマイクを手に取り立ち上がったのは斑鳩君。

「おまっ…演歌歌うのかっ!?」

「おぅよ、俺は侍だからな。和の心と言えば演歌だろ!」

そう言ってこぶしを利かせて、『天空宮大漁節』を熱唱する斑鳩君。

せっかく盛り上がった雰囲気が、急速にドン引きしていくのがわかります。

空調の効きすぎかというほどサムイです…。

如何にお侍さんとはいえ、10代で演歌を嗜むというのは、若者的にどうなんでしょう…。

< 53 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop