たとえばこんなスクールライフ
放課後にカラオケボックスに入って、出てくる頃には外は真っ暗でした。

「うひゃー、ちょっと長居しすぎたかな」

「何の何の、夜はまだまだこれからでしょ」

「やー今日はもう勘弁!明日白魔術部の朝練あるんだよ!」

みんな口々に言いながら歩きます。

私も私で、昨日よりもずっとクラスメイト達と打ち解けていて。

歓迎会を開いてもらえた事、本当に感謝していました。

「おぅ、リリム」

白虎君が声をかけてきます。

「楽しめたか?何かうるせーだけの歓迎会になっちまったけど」

「いえ」

私は笑顔で返事しました。

「本当に楽しかったです。こんなに楽しいのは生まれて初めてです」

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