たとえばこんなスクールライフ
それでも。

「何てぇ防御力だ…」

ミーシャさんの障壁はビクともしませんでした。

「移動砲台とも言われる魔法使いの高い火力をも防ぎきる障壁です。如何に達人級とはいえ、生身の肉体の持ち主が破れる代物ではありません」

ミーシャさんは涼しい顔で白虎君の『鉄山靠』を受けきった挙句。

「我命ずる、猛り狂う眼前の敵に束縛の鎖を」

素早く何事か口走ります。

その言葉に斑鳩君がハッとしました。

「やべぇ白虎!『呪文詠唱』だ!逃げろ!」

彼の呼びかけも時既に遅し。

「うぐっ!」

突然地面から発生した光の帯が、白虎君の全身を絡めとりました!

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