たとえばこんなスクールライフ
白虎君の提案に、斑鳩君も何の動揺も見せません。

「俺も拘束でそう自由には動けないからな…刀をそっちにぶん投げる。腕以外の場所切断しちまったら許せ」

手にした刀を、手首の力だけで投げようとします。

「おぅ、拘束さえ解ければどこでも構わんさ」

これから我が身が切断されようとしているのに、表情一つ変えない白虎君。

生粋の戦士の精神状態というのは、常軌を逸しています。

「くっ!」

二人の行動を制止させようと、ミーシャさんが更なる呪文詠唱を行使しようとします。

「斑鳩、急げ!」

「おぅ!」

斑鳩君達もまた、行動を起こそうとします。

でも、でもそんなの…!

刀が斑鳩君の手から離れようとした瞬間!

「だめぇえぇぇえぇぇぇっ!!」

私は叫びました!

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