たとえばこんなスクールライフ
ミーシャさんが、斑鳩君が、白虎君が。

その動きを止めました。

「もうやめて下さい!」

零れ落ちる涙もそのままに、私は続けます。

「私が…私が学園を出て行きますから!これ以上争わないで!傷つかないで下さい!」

「リリム!何言ってんだ!」

「おめぇが出て行くこたぁねぇ!すぐに俺がこんな捕縛魔法解いて…」

違う!

斑鳩君も白虎君も、全然分かっていません!

「私は、私の事で大切な友達が傷つくなんて見たくありません!!」

「……!」

悲痛な私の声に、二人も抵抗を止めます。

…私は静かにミーシャさんに視線を送りました。

「私は逃げたりしませんから、二人の拘束を解いてあげて下さい」

「……」

ミーシャさんもまた、無表情ながらも穏やかな声で私に告げます。

「一時間もすれば、捕縛魔法は自然と解除されます。放っておいても心配ありません」

…彼女も風紀委員という責任ある役職。

恐らく嘘はついたりしないでしょう。

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