たとえばこんなスクールライフ
数百人いた風紀委員鎮圧隊は、私の歌によって瞬時にして行動不能になりました。

水柱の水圧と水流に飲み込まれ、歩く事さえままならなくなってしまったのです。

その姿を、私は自らの翼で浮遊しながら見下ろします。

大きな怪我をしている人はいないようです。

何とか傷を負わせず無力化する事が出来ました。

…たった一人を除いては。

「リリムさん」

私よりも更に高空からの声。

見上げると。

「驚きました…虫も殺さないような顔をした貴女が、ここまでの使い手だったとは」

飛翔魔法で空中へと逃れたミーシャさんの姿がありました。

< 96 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop