short×short
とある日曜日の出来事
「おーきーろー!!!!」
日曜日。
折角会社が休みの日曜日に、何でこんな朝早く(現在11時)に起こされなきゃならんのだ…。
「おーきーろー!!!!」
さっきからヤツは、私の耳元で叫び続けている。
「うっさぃ……」
重い瞼を持ち上げて、朝で機嫌が悪い私はヤツを睨みつける。いつもの事なのでヤツは気にしない。
「ご飯つくったから食べて」
「食べる」
単純な性格なんで、こんなんで機嫌は直る。これもいつもの事。
「ごちそーさん」
ヤツが用意していたフレンチトーストと白飯とパスタ、という何とも奇妙な朝食をペロリとたいらげて、ソファに座りテレビを見る。
何分かすると、洗い物が終わったヤツが私の隣に座った。
「ヒマだねー」
そう言って、ヤツは隣に座る私の肩に自分の頭を預けた。
「重い」
「ごめーん」
そう謝りつつも、頭を退かす気は全く無いらしい。
私は諦めて、再びテレビに目を向ける。
これは私とヤツの
とある日曜日の出来事。
END