short×short
君と僕で、はんぶんこ
じんわりと暑さが体中に伝わってゆく。と、ともに額に汗が滲んでいく。
下敷きで扇いでみるも感じるのは生温い風だけ。
なんだってこんな暑い日に壊れてしまうのだよ、クーラーさん。あたしはアナタを恨みますよ。
腕を振り回して動いてみるも、熱気がまとわりついて離れてくれない。(余計に汗かいたよ)
「あ゛~つ゛~い゛~」
「暑い言うな!よけー暑いわ!」
ヒロにペし、と手に持っていた下敷きを奪われて叩かれた。
でもさ。暑いモノは暑いんだよね!と不満を漏らす。
「うひゃ、」
すると、不意に頬に冷たいものが。
「チューペット!」
水色をしたソーダ味のチューペット。ヒロはそれを半分に割って1つをあたしに、もう1つを自分の口へ。
「1個しか無かったんだよ半分で我慢しろ」
「んーん。ヒロと半分こがいーの!」
「…あっそ」
「えへへ」
END